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風水害・水資源のプロセスモデル高度化・統合化と防災気候情報等の極端現象の将来予測

IPCC第6次評価報告書(AR6)では、気候的駆動要因(Climatic Impact Driver: CID)が提案され、クローズアップされました。領域課題4では、このCIDの中で、風水害、水資源およびいくつかの特徴的な生態系をターゲットに、これまで推進してきた気候変動研究をさらに発展させ、プロセスモデルの高度化・統合化と極端現象の将来予測を実施いたします。

第1目標として、多様な時間スケールの極端気象・海象データを必要とする風水害、水資源等を主対象として、高度なプロセスモデルの開発、さらにモデルの統合化を実施します。第2の目標として、風水害等の防災気候情報、水資源や生態系等について、温暖化に伴う日本およびアジア太平洋地域への影響を明らかにするとともに、気温上昇に対するハザード変化の分析を行います。

これらの目標を達成するため、他領域課題の気候予測シミュレーション結果を活用することにより、コーディネイトされた極端現象の将来変化予測情報を創出します。さらに、研究・過去及び現在の極端気象現象に伴うハザード予測に対する温暖化寄与の推定・定量化を行うイベント・アトリビューション(Event Attribution)研究を行います。防災気候情報を適応策として活用するためのフレームワークの構築を行うと共に、IPCC第7次評価報告書(AR7)に向けた研究成果を創出します。

本領域課題は、5つのサブ課題を設け、京都大学を始めとする4参画機関に加えて、大学、国立研究所等の43箇所の協力機関から100名を超える研究者により実施され、オールジャパンで研究を進めていきます。


領域課題4:サブ課題 i. – iii. がモデル開発と将来変化予測、サブ課題 iv. がアジア・太平洋諸国を対象とした将来変化予測と現地実装、サブ課題 v. がハザード予測情報をもとに展開される適応戦略モデル開発を担います。成果は論文だけでなく、国内外の政策に活用されるように、積極的にデータとノウハウの公開を行います。

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