気候変動が災害環境に及ぼす影響の予測や適応に関する研究において、2007年から防災研究所の多くの教員が参加し,自然災害や水資源に関する影響評価研究の主幹研究機関として我が国をリードする研究を実施してきた.

  • 2007年~2011年に文部科学省「気候変動予測革新プログラム」
    (革新プログラム)
  • 2012~2016年に文部科学省「気候変動リスク情報創生プログラム」
    (略称創生プログラム)
  • 2017~2021年に文部科学省「統合的気候モデル高度化研究プログラム」
    (略称統合プログラム)

革新プログラムを大気・水研究グループおよび工学研究科社会基盤工学専攻の一部でスタートし、創生プログラムからは総合防災研究グループ、地盤研究グループとも協働することにより、統合プログラムまで温暖化予測・適応研究を防災研究所が一体となって研究を進め、国内外をリードしている。また、大気・水グループの一部のメンバーは、文部科学省「気候変動適応技術社会実装プログラム」や環境省環境研究総合推進費による研究プログラム、さらには様々な科学研究費研究等の活動を行ってきている。

特に上記の文部科学省「気候変動リスク情報創生プログラム」と「統合的気候モデル高度化研究プログラム」では、大気・水研究グループ、総合防災研究グループ、地盤研究グループの多くの研究室・教員・研究員が協働して研究を進めており、防災研究所における大規模かつ横断的な研究活動を実現している。また、得られた研究成果をもとに、多くの社会貢献も実現している。

このような背景を踏まえ、防災研究所を中心とした気候変動研究の所内および所外の連携をより強固なものとするため、気候変動にかかわるバーチャル研究組織として「気候変動リスク予測・適応研究 連携研究ユニット/Joint Research Unit for Climate Change Risk Projection and Adaptation Strategies (JRU-CCRA)」を設置した.

2020年6月1日
ユニット長 中北英一